「自ら学ぶ子」を育てる子育てのヒント

小学校教師をしていた筆者が、移住先の大崎上島で子育てしながら我が子が自ら学べるようになるためにだいじにしていることや、子育てでの気づきを発信しています。

「はやく」って絶対に言っちゃいけないの?

子育てをしていると、SNSでは、素敵なママさんの子育て記事が入ってきます。

いろいろ読んでいると、その業者さんが求めるのにあった穏やかな暮らしの提案なんだろうなと分かるのですが、そのなかに、あるお母さんの子育て記事で、
「うちのモットーは、はやくって言わないことです。」
というのがありました。

「はやくって言わない。」
「子どもを急かさない。」

よく育児本でも読みました。


それは、幼い時には、必要なことかもしれません。
その気持ちをもって子育てすることは、大切なことだと思います。


でも、でも。


幼稚園や保育園の年長児、小学校と進んでいく時、限られた時間の中でしなければならないことが出てきます。


そのときに、ギリギリになって間に合わなくなるのが見えてきたとき、
「はやく。」
って言葉が必要になります。


「毎日、私、子どもを急かしてる。」
と思った人は、その原因を考え、言わずにすむような作戦をたてる必要はあります。


例えば、朝だったら、
早く寝かす。
早めに起こす。
何時までに食べ始める、と目標時間を定め、タイマーを設置する。
食べやすい朝食する。

など、急かさなくていい状況を作り出すための作戦をたてること。


「はやく」
って言わない代わりに、全て母がやるってのは、私は違うと思っています。
(おうちの人が全てしてあげたら、子どもは急ぐ必要ないですからね(^_^;) それは、その先でお子さんが困ることになりますよ。)


でも、いつでも、どんなときでも、
「はやく」
って言葉を使ったらダメなわけではない。


急がなきゃいけない時はあるし、そういうときに、急げることも必要。


育児本が絶対ってわけではないし、キラキラママの日常も、何を切り取っているかは分かりません。(ほんとに、毎日穏やかにキラキラして過ごしておられるママもいらっしゃるとは思うのですけれど。)


そんなの読んで、
「いいなぁ、それに比べてうちは…。」
と思うのではなく、どこをいいと思ったのか、それに近づくには、どんな作戦をたてたらいいのか考えることが重要なのではないかな、と思います。


先生の仕事していた時に、ある先生が「この方法いいよ。」と教えてくれたことがそのまま使えたことなんて、ほんと、ないですからね。

お子さんによって課題は違うし、似た課題をもつお子さんでうまくいったやり方してみても、全くうまくいかないことなんて、しょっちゅうありましたし。


だから、自分のこうなりたいってモデルをもつことはとっても大切なことだと思うのですが、まるごとマネは無理がでてくるし、「絶対」ってことは、ないと思います。


つまり、子どもを主体的な子に育てたいと思ったら、親もいろいろ考えて主体的に生きることがだいじってことですね(*^^*)
自戒もこめて(#^.^#)

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