「自ら学ぶ子」を育てる子育てのヒント

小学校教師をしていた筆者が、移住先の大崎上島で子育てしながら我が子が自ら学べるようになるためにだいじにしていることや、子育てでの気づきを発信しています。

自分の中の良妻賢母のイメージをぶっこわそう。

AERAの女性編集者の意見を読んだ。
「復職した女性はみんな疲れてる」っていうやつ。


夫婦って、何なんだろう。


妻が働きたい場合、全て、妻が頑張らねばならないんだろうか。


うちは、夫が、私が復職する前に時短勤務を選択した。(3年前の話)

夫の申し出があるまで、両実家の母の支援と公的機関でやりくりして育てるシミュレーションを何度もしていた。
でも、それは、ものすごく大変なことだと思っていた。でも、母親がそうするのはあたりまえだという感覚が私の中にあり、夫が全面的に子育てをする選択肢があることなど、想像もしていなかった。


そんな中で、夫が
「とれるほうがとったらいいんちゃう。」
と、時短勤務を選択してくれた。


2年間、そのような状態で過ごし、昨年、島に移住するに伴い、私の方が、子どもとじっくり関わりたいということで、今は、週に3日程度働く生活をしている。


振り返ってみても、夫がメインで子育てをする期間があったことはよかったと思う。
というのは、やってみないと分からないことが多いし、母の方は、メインでやっていなかったとしても、子育てに関心があり、参加していたからだ。
夫婦で育てているという感覚があった。


私自身、母である私が頑張らねば、という思い込みから少しずつ解放されていった。


今も、私が家にいることは多いが、家事を全て私がしているわけではないし、夫は育児にも協力的だ。
私自身も、家事育児だけでなく、本業であった先生の仕事から派生して、子育てについてブログを書いたり、新たな挑戦をしたりしている。


仕事を辞めたことで見えてきた世界と向かい合えている。


私の中にも、
「可愛い女の人ってこういう感じ」
という、なんか、夫に尽くす妻ってのがいいイメージもある。
だけど、自分の人生をちゃんと生きることを考えると、夫にも自立してもらった方がいいし、子どもにも自立してもらった方がいい。


それには、手間と忍耐がいる。


でも、ずっと尽くし続けて自分の人生を終えるのは、私は嫌だ。


それが、自分の中の良妻賢母のイメージと自分の折り合いのつけかた。


そして、うちの夫が良妻賢母を求めていないのもありがたい。
でも、ほんとに、ここまでくるのは、手間と忍耐とコミニュケーションがいったと思う。


夫は、伝えないと知らないから。

たぶん、妻がものすごくがんばって尽くしていたとしても、あんまり分かっていない気がする。


伝え方が難しいからあきらめがちなんだろうな。


尽くすのが主体的に生きることになる人は、それでいいんだろうけど、子どもに主体的に生きてほしい、自ら学ぶ子になってほしいと願っているなら、自分自身が主体的に生きれるようにもがくことが大切なんだと思う。


あなたの人生は、あなたのもの。
子どもの人生は、こどものもの。
夫の人生は、夫のもの。


No. 648