「自ら学ぶ子」を育てる子育てのヒント

小学校教師をしていた筆者が、移住先の大崎上島で子育てしながら我が子が自ら学べるようになるためにだいじにしていることや、子育てでの気づきを発信しています。

イエローパーティー。子どもも一員として受け入れてくれた場所。

昨日は、ルイさんがされているイエローパーティーに行ってきました。


どんな人が集まるか分からない場所。
初めましての人が必ず含まれる場所。


そういうところに顔を出すのは、抵抗のある人が多いかもしれません。


ましてや子どもを連れていくなんて、と思う人もいるかもしれません。


うちの息子たち、次男が2歳頃からゲストハウスなどで旅をしてきたため、そういう空間には慣れています。


私自身は、一人旅もしていたので、現地で仲良くなって、目的が合えば一緒に動くって経験を多くしていたので、そういう集まりに抵抗はありません。
一緒に行ってくれる誰かを見つけるより、行っちゃえば、そこに楽しい人がいるって感覚(#^.^#)


昨日も、ルイさんの掛け声のもと、いろんな人が来られていました。
みんな、若かった。
「ルイさん、島で、こんなに若者集めちゃうってすごっ。」
と思いました。


息子たち、
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持っていったなぞなぞの本で、一緒に遊んでもらったり、ゲームを教えてもらったり。

ハンモックで遊んだり。

いろんな人がうまいぐあいに遊んでくれて、大満足。


私が思うに、子ども時代に大切なことって、楽しく生きている大人とたくさん関わることじゃないのかなって。
大人になるの楽しいよって、体感させることじゃないのかなって。


母がひとりでがんばる必要はなく、いろんな人に関わってもらって、いろんな人の優しさや素敵なところを空気のように感じていく。
だから、習い事で仕事としてされている場所ではなく、自発的に集まっている場所や、地域の方がいいと思っています。
そこで何が起きるのか、行ってみないと分からないような場所。


そう思えば、前は、わざわざ遠いところまで行ってたけど、島は、ルイさんのおかげでそういう場所に車で10分で行けてしまう。
やっぱ、大崎上島は、すごいっ。
場所を作れるルイさんは、すごいっ。

さりげなくまわりを見渡して動いてくれていたし。
私も、何度も、
「子どもたち見てるし、話に入ってね。」
と言ってもらい、楽しませてもらいました。


こないだの「古民家まるっとセミナー」も、子連れ私だけだったし、子連れでそういうとこに参加するって、異色なのかもしれないけれど、そういう大人がいてもいいんじゃない?って、いうふうになっていくといいな。

それぞれが1品持ち寄るのにも慣れてきました。

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もらった空豆、もらったミカン(むっきー持参)、おにぎり、手作りジャムにリッツ。
無理のない範囲で持参(*^^*)

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No. 658

「はやく」って絶対に言っちゃいけないの?

子育てをしていると、SNSでは、素敵なママさんの子育て記事が入ってきます。

いろいろ読んでいると、その業者さんが求めるのにあった穏やかな暮らしの提案なんだろうなと分かるのですが、そのなかに、あるお母さんの子育て記事で、
「うちのモットーは、はやくって言わないことです。」
というのがありました。

「はやくって言わない。」
「子どもを急かさない。」

よく育児本でも読みました。


それは、幼い時には、必要なことかもしれません。
その気持ちをもって子育てすることは、大切なことだと思います。


でも、でも。


幼稚園や保育園の年長児、小学校と進んでいく時、限られた時間の中でしなければならないことが出てきます。


そのときに、ギリギリになって間に合わなくなるのが見えてきたとき、
「はやく。」
って言葉が必要になります。


「毎日、私、子どもを急かしてる。」
と思った人は、その原因を考え、言わずにすむような作戦をたてる必要はあります。


例えば、朝だったら、
早く寝かす。
早めに起こす。
何時までに食べ始める、と目標時間を定め、タイマーを設置する。
食べやすい朝食する。

など、急かさなくていい状況を作り出すための作戦をたてること。


「はやく」
って言わない代わりに、全て母がやるってのは、私は違うと思っています。
(おうちの人が全てしてあげたら、子どもは急ぐ必要ないですからね(^_^;) それは、その先でお子さんが困ることになりますよ。)


でも、いつでも、どんなときでも、
「はやく」
って言葉を使ったらダメなわけではない。


急がなきゃいけない時はあるし、そういうときに、急げることも必要。


育児本が絶対ってわけではないし、キラキラママの日常も、何を切り取っているかは分かりません。(ほんとに、毎日穏やかにキラキラして過ごしておられるママもいらっしゃるとは思うのですけれど。)


そんなの読んで、
「いいなぁ、それに比べてうちは…。」
と思うのではなく、どこをいいと思ったのか、それに近づくには、どんな作戦をたてたらいいのか考えることが重要なのではないかな、と思います。


先生の仕事していた時に、ある先生が「この方法いいよ。」と教えてくれたことがそのまま使えたことなんて、ほんと、ないですからね。

お子さんによって課題は違うし、似た課題をもつお子さんでうまくいったやり方してみても、全くうまくいかないことなんて、しょっちゅうありましたし。


だから、自分のこうなりたいってモデルをもつことはとっても大切なことだと思うのですが、まるごとマネは無理がでてくるし、「絶対」ってことは、ないと思います。


つまり、子どもを主体的な子に育てたいと思ったら、親もいろいろ考えて主体的に生きることがだいじってことですね(*^^*)
自戒もこめて(#^.^#)

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No. 656

家庭学習始動(o⌒∇⌒o)

ぼちぼち入学して2ヶ月。
長男、宿題に慣れてきました。

やけに時間がかかるな、と子供部屋をのぞいたら、本を読んでいた、
ということで、机を近くに移動。


学校机は、移動しやすく、高さの調整もしやすく、良い姿勢で学習できるので、入門期にはお薦めです。
置いていても、結構可愛い。


うちは、島の中でも不便なサイトに住んでいるため、塾は近くにありません。公文もないです。(最近は、公文も通信講座があるらしいですけど。)

まあ、習わせる気もなかったので移住してるんですけどね(^_^;)


それでも、学力の基礎体力だけはつけておかなければと思い、宿題以外の家庭学習を始めることにしました。
宿題は、あくまで最低限ですよ(*^^*)


時間は、1日15分。
100マス計算 5分。
1年生の漢字 5分。
文の丸写し 5分。

以上。


100マス計算は、こちらをコピーして使っています。
20マスから始められるので、お勧め。

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1日ひとつ。
長男は、3分くらいでしています。
(一けたの足し算は、くりあがりまで5歳児の時のぽかぽか学習塾で終わらせています。)
毎日、タイムを書くのがポイント。

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1年生の漢字は、100均で買ったもの。
(ひらがな、カタカナも、5歳児のぽかぽか学習塾にて、すでに終えています。)

文の丸写しは、日本の昔話を、国語ノートに丸写しさせています。
こちらも、毎日どこまで書けたかを記録しておくのがポイント。

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ひとつにつき、5分。
それ以上はしない。
それをルールにしています。


時間を区切るのは、自分の成長を体感させるため。


どんなに勉強に適している脳を持っていたとしても、処理能力が遅いと、時間がかかって、本当に力を使わなければならない問題に対応できません。


だから、1年生の今から、基礎体力をあげることがだいじなんです。


公文を習っていたお子さんは、すごい量の宿題をこなすので、計算が速い子が多かったです。
計算が速いと、他の問題に時間をかけられます。また、書き写すのが速いと、余裕をもって授業がうけられます。
友達より早く終わるので、自分は算数が得意なんだって自信もあるようでした。


うちの長男は、活字中毒みたいに文を読むのが好きなので、音読は入れていません。
お子さんによっては、音読を2分してもいいかもしれません。


こんな感じで、月から金まで毎日15分、基礎学習を開始しました。

毎日の勉強は、本当に地味な作業です。
でも、イチローも、こう言っています。
「小さいことを重ねることが
とんでもないところに行くただ一つの道だ。」
と。
(下記の本より抜粋)

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それでは今日はこのへんで。

No. 655

学習環境を変える。

宿題ダラダラの長男対策。

うちは、学校机です。
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子供部屋から、台所近くに移動してみました。

これで、少しは集中して取り組めるといいのですが。

時間管理。
自分でできるようになるために。

様子をみます。

No. 653

修学旅行生の民泊は、子育てにとってもいいんですよ。

大崎上島に移住して以来、ずっとやりたかった修学旅行生の受け入れ。


自分がお客さん好きなのもあるけれど、子育てにも効果が。


まず、おもてなしのために、一丸となって掃除。
普段のやらされて掃除とは、モチベーションが違う(*^^*)
地道にやらせていることが、こういう時に役立ちます。


次に、異文化体験。
自分達のあたりまえが、あたりまえでないことを体感できます。
虫見て、ギャーってなってるお兄ちゃんたちにびっくりする息子たち(*^^*)


そして、大阪が身近に。
子どもたちからは、
「○○さん(大家さんの娘さん)と同じ大阪から来てるんやね。」
という言葉も。


また、他者理解も。
都会に住んでいるお兄ちゃんたちとふれあったことは、都会に住む人も同じ人間なんだという感覚が感覚として身につきます。

私自身、外国に住んだり、島に移り住んだりする中で、どこでも大丈夫っていうことを体感してきました。
知らないから怖れるっていうことが多いと思います。
幼い時からできる限り多くの人とふれあうことは、彼らの容量を広げていくのに役立っていると思います。


この島は、近年、移住者が多く、その人たちや町起こしをがんばってる青年たちが、なんだかんだと楽しいことを企画してくれるので、人とたくさん関われます。

修学旅行生の民泊の受け入れを役場ががんばっています。


そういうのをうまく利用すると、自分も楽しいし、子育てにも効果が。


自分自身、未知の世界ってすごく怖かったし、ひとつひとつ切り開いていくなかで、自信がついてきました。
そして、豊かになっています。

子ども時代に、たくさんの人と密に関わっておくことは、その後の人生にとって財産になるやろうな、と、思っています。


大変ですが、子育て家庭のみなさん、修学旅行生の受け入れは、お勧めですよ(*^^*)

民泊の様子は、昨日の記事を読んでね。
http://ameblo.jp/kstkazue/entry-12274585028.html?frm_id=v.jpameblo&device_id=44d6bf38b97e40e195d8d82e88c0c921


No. 652

しめきりを意識させるには。

世の中、締め切りというものがあります。


「締め切りを守る」
ということは、とても重要なこととされています。


うちは、夕方、6時半からご飯の時間となっています。
それまでに、長男は、宿題と風呂掃除を、次男は、布団ひきと洗濯物たたみをそれぞれ終えなければならないルールになっています。
(5時からそれぞれの仕事に入ることになっていますが、6時半に終えられるなら、その中で自由にしてよいという感じ。)


間に合わないことが多いのですが、間に合わそうという意識がないことが課題。
昨日は、7時過ぎてたのに、ダラダラで雷を落としました(^_^;)
金曜日で疲れていたのもあるだろうけど。


叱られたり急かされたりすればやれるのですが、それでは意味がない。
自分で間に合わせるためにどうすればいいのか、ちょっと考えさせるかな。


学校でも、「何時までに観察カード書き上げること」などという指事や、「1分で、とりあえず書けるだけ書き出してみよう」という指事などをよく出します。


時間は、有限です。
そのことは、家でも意識させたい。


家での生活は、ゆったりしていてもいいと思うのですが、あまりのダラダラぶりにどうしたもんかなぁというところ。
家まで、横でついてあーだこーだいうのは違うと思うし。
あーだこーだ言われて育っちゃうと、それがないと出来なくなるし。
叱り続けて育てたくないし。


だんだん手がはなれて一人でできるようにしていくために、日々、考えます。


とりあえず、意見が出なかったら、長男は時計を前に置いてさせることにしようかな。
次男は、タイマーで。

なんとなく時間を見ながら適当な時間に適当なことをするって結構すごいことなんだと、子どもを育てて知る(*^^*)


なかなか親は大変やな、と思いますね(^_^;)


No. 650

自分の中の良妻賢母のイメージをぶっこわそう。

AERAの女性編集者の意見を読んだ。
「復職した女性はみんな疲れてる」っていうやつ。


夫婦って、何なんだろう。


妻が働きたい場合、全て、妻が頑張らねばならないんだろうか。


うちは、夫が、私が復職する前に時短勤務を選択した。(3年前の話)

夫の申し出があるまで、両実家の母の支援と公的機関でやりくりして育てるシミュレーションを何度もしていた。
でも、それは、ものすごく大変なことだと思っていた。でも、母親がそうするのはあたりまえだという感覚が私の中にあり、夫が全面的に子育てをする選択肢があることなど、想像もしていなかった。


そんな中で、夫が
「とれるほうがとったらいいんちゃう。」
と、時短勤務を選択してくれた。


2年間、そのような状態で過ごし、昨年、島に移住するに伴い、私の方が、子どもとじっくり関わりたいということで、今は、週に3日程度働く生活をしている。


振り返ってみても、夫がメインで子育てをする期間があったことはよかったと思う。
というのは、やってみないと分からないことが多いし、母の方は、メインでやっていなかったとしても、子育てに関心があり、参加していたからだ。
夫婦で育てているという感覚があった。


私自身、母である私が頑張らねば、という思い込みから少しずつ解放されていった。


今も、私が家にいることは多いが、家事を全て私がしているわけではないし、夫は育児にも協力的だ。
私自身も、家事育児だけでなく、本業であった先生の仕事から派生して、子育てについてブログを書いたり、新たな挑戦をしたりしている。


仕事を辞めたことで見えてきた世界と向かい合えている。


私の中にも、
「可愛い女の人ってこういう感じ」
という、なんか、夫に尽くす妻ってのがいいイメージもある。
だけど、自分の人生をちゃんと生きることを考えると、夫にも自立してもらった方がいいし、子どもにも自立してもらった方がいい。


それには、手間と忍耐がいる。


でも、ずっと尽くし続けて自分の人生を終えるのは、私は嫌だ。


それが、自分の中の良妻賢母のイメージと自分の折り合いのつけかた。


そして、うちの夫が良妻賢母を求めていないのもありがたい。
でも、ほんとに、ここまでくるのは、手間と忍耐とコミニュケーションがいったと思う。


夫は、伝えないと知らないから。

たぶん、妻がものすごくがんばって尽くしていたとしても、あんまり分かっていない気がする。


伝え方が難しいからあきらめがちなんだろうな。


尽くすのが主体的に生きることになる人は、それでいいんだろうけど、子どもに主体的に生きてほしい、自ら学ぶ子になってほしいと願っているなら、自分自身が主体的に生きれるようにもがくことが大切なんだと思う。


あなたの人生は、あなたのもの。
子どもの人生は、こどものもの。
夫の人生は、夫のもの。


No. 648